お正月の風物詩・箱根駅伝。
スタートからゴールの瞬間まで、2日間釘付けになる方も多いのではないでしょうか。
それぞれの大学で注目選手が多数いますが、本戦出場権を得られなかった大学の予選会上位選手で構成される「関東学生連合」に、「29歳のベテラン学生」古川大晃さんが出場するということで、大会前から話題になっていますね。
しかも東大大学院生!これは注目せざるを得ません。
そこでふと疑問に思ったのですが、箱根駅伝に出場するにあたり、年齢制限などはあるのでしょうか。
- 箱根駅伝出場に年齢制限はあるの?
- 予選会含めて、出場した人で最高齢の選手は何歳?
このあたりが気になる方は、最後まで読んでくださいね!
箱根駅伝|年齢に関するルールは?
箱根駅伝は現役大学生が出場しているイメージが強いので、大学院生の出場というのは少しびっくりしました。
100回を超える歴史ある大会なので、過去にも大学院生や現役大学生の年齢より上の方が出たことがあるかもしれません。
年齢に関するルールが気になったので調べてみたところ、
年齢制限はない
ということでした。
ただし、1992年(平成4年)までは27歳以下という制限がありました。
一度社会人になって入学しなおしして箱根ランナーを目指したとしても、27歳までの上限があり、夢破れることがあったかもしれません。
余談ですが、現駒澤大学の大八木監督は、この年齢制限のため、大学4年時(当時28歳)の箱根駅伝の出場がかないませんでした。
その制限が撤廃されたのが1993年。あこがれの箱根ランナーへの「チャレンジ権」を、幅広い年代の人が得られることになりました。
いまは年齢制限はありませんが、かといって誰もが出場できるわけではありません。
- 関東学生陸上競技連盟加盟の大学に在籍している学生であること(大学生・大学院生)
- 所属する加盟校が関東学連から処分を受けていないこと
- 本人が関東学連の資格審査委員会によって処分を受けていないこと
- 本大会と予選会への出場回数が4回未満であること
※エントリー時点で「出場」とみなされる
・・・このようなルールに変更されています。
関東陸上競技連盟加盟の大学の在籍しており、大学も本人も処分を受けておらず、エントリー含む出場回数が4回未満という条件をクリアすれば、たとえば昼間社会人で夜学生の方でも参加が可能、ということになります。
箱根ランナーにあこがれている長距離ランナーの方は多いと思います。
いまのルールであれば、20代後半になっても30代になっても、夢をかなえることが可能になったんですね!
また、このルールのおかげで世代が異なる選手同士が互いに切磋琢磨しあうという環境を作り出すことも可能になりました。
箱根駅伝|歴代最高年齢の箱根ランナーは?
歴代最高齢の箱根ランナーは一体何歳だったのでしょうか。調べてみました。
箱根を走った最高年齢の選手は?
では実際に箱根を走った選手の中で、最高年齢の方は何歳だったのでしょうか。
80年以上前の選手ですが、
33歳で箱根を走った村社(むらこそ)講平さんです。
県立宮崎図書館に勤めていましたが退職、1933年9月に中央大学に27歳で入学されています。
Olympediaというサイトから引用します。箱根に5回出場と書かれてありました。
1934年から1939年まで出場されていたようですね。
Murakoso also took part five times in the Hakone Ekiden relay, representing Chuo University between 1934 and 1939.
引用:Olympedia
村社さんは、1939年の第20回箱根駅伝(1月7日・8日)を、当時33歳131日で走りました。
5区を走り区間賞を取るという、素晴らしい成績を残しています。
予選会での最高齢は?
また、予選会では何歳が最高なのかも調べました。
2023年の予選会で34歳の選手が走っていました。
既婚でお子さんがいらっしゃる方です。放送大学関西に在籍していようですね。
2024年の箱根駅伝は100回の記念大会。予選会の門戸が全国に開かれたたため関西でも予選会への出場がかなったんですね。
箱根駅伝|古川さん激走!赤門たすきリレーを実現!
古川さんは、八代高校から熊本大学卒業し九州大学大学院へ進学、そして東京大学大学院と見事な学歴を渡り歩いています。熊本大学時代には全日本大学駅伝で日本学連選抜の九州代表で選出され出走したこともあるそう。
まさに文武両道!
第101回大会では東大→東大大学院の「赤門たすきリレー」を実現しました。
学問も走ることも手を抜かない姿勢に、勇気をもらった方も多いのでは。
誰かが頑張る姿は、見ている人にもいい影響を与えますね。
まとめ
箱根駅伝には現在は年齢制限がありません。
29歳で箱根ランナーの夢をかなえた古川大晃さん。
赤門たすきリレーを実現しましたね!
たすきがしっかりつながったことに感動した方も多いのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。