第101回箱根駅伝は、青山学院大学の大会新記録の連覇で幕を閉じました。
青学の「太田選手の指輪」や「29歳ベテラン学生の出場」など、話題にも事欠かない大会でしたね。
その中でも、関東学生連合の「赤門たすきリレー」の実現に胸を熱くした方も多いのではないでしょうか。
東大といえばだれもが認める日本最高学府の国立大学。
ふと疑問に思ったのですが、「東京大学」として駅伝に出場したことはあるのでしょうか?あるとしたらその回数は?
調べてみました!
- 東大は箱根駅伝に出場したことはあるの?
- そのときの成績は?
これらが気になる方は、最後まで読んでくださいね。
箱根駅伝|東大は過去に1度だけ出場経験あり!
東大は、「東京大学」チームとして、箱根駅伝に出場したことがあるのでしょうか。
調べてみたところ、東大は過去に1度だけ出場経験がありました!
1984年(昭和59年)の第60回大会
史上1度だけ出場しています。
箱根駅伝の共催企業として知られる読売新聞に当時の成績が掲載されています。
それによると、東大の成績は次のようになっています。
往路成績 | 復路成績 |
---|---|
1区:16位 2区:17位 3区:15位 4区:16位 5区:16位 | 6区:19位 7区:19位 8区:20位 9区:14位 10区:14位 |
当時の出場校を見ていると、東京学芸大学や慶応義塾大学も出場していました。
学芸大学は過去8回、慶応は30回出場(うち1回は総合優勝)しているんですね!
こうしてみていると、強豪と言われるところはコンスタントに出場し好成績を残していることがわかります。
箱根駅伝|第60回大会の東大の最終順位は?
第60回大会の東大の最終順位は
総合17位
でした。
シード権が得られる10位までの差は40分ほどあり、コースの違いや靴の進化などもあるとはいえ、いまの駅伝は本当にスピード化が進んでいるなと思いました。
101回大会での17位と10位の差は約14分(11位と10位の差はたったの7秒)。
総合タイムの大きな差はなくなっていますし、かつての常連校も予選会突破すら厳しくなってきている印象があります。
箱根駅伝|出場されている方の中に上場企業の役員になられた方も!
東大の箱根駅伝について調べていたところ、かつての箱根ランナーの方で、上場企業の役員になられた方のインタビュー記事を見つけました。
現東京海上日動の常勤監査役の半田禎さんです。
※インタビュー当時は東京海上ホールディングスの常務執行役員でした。
略歴を見ていると、1984年4月に東京海上火災保険株式会社(現:東京海上日動火災保険株式会社)に入社されています。
第60回大会が1984年1月。大学4年生のときに箱根を走られたんですね。
半田さんは山登りの5区を走っており、東大のキャプテンを務めていたそう。
第60回大会を見越し4年越しの計画
東大が出場した第60回大会は、20校が出場していました。
その前の年の第59回大会は15校。
60回大会から、出場校の枠が5つ増えたのです。
半田さんが入学された年に、4年後の60回大会で出場枠が5校増えるかもしれない、という話があったそうです。
それならば、と4年後に向けて出場計画がスタート。
練習時間や走る距離を増やしたり、実際に箱根を現地で見ることで、出場へのイメージを作ることもしたそうです。
ストレッチの導入や体育教授の指導のもと、斬新なトレーニングを取り入れました。
これらは、もしかしたら現代ではどの学校も取り入れていることかもしれません。ただ40年前ということを考えると、斬新と言えることをしていたかもしれません。
4年後に箱根出場と決めて、そこからできることを全て実行に移したと言えます。
このインタビューを読んで、同じ目標を持つ人たちがいる環境の中にいると、そこに向かうための努力は「当たり前のもの」となるんだなと感じました。
そして自分たちが出られなかったものの、後輩に出場という夢を託した先輩たち。
今回のたすきリレーは、現役東大生から東大大学院へのリレーでしたが、駅伝出場への想いは大学院生の古川さんから現役大学生の秋吉さんへ託されたのかなと思います。
まとめ
第101回大会では、東大→東大大学院の「赤門たすきリレー」が話題になりました。
東大は過去に1度だけ出場経験があります。
4年後を見据えて、全員が一丸となってかなえた箱根出場だったんですね。
何かを成し遂げたいと思ったときは、その願いをかなえやすい環境へ、思い切って飛び込んでみるのもいいかもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。